学び

答えのない問い。

世の中、「あちらを立てればこちらが立たず」の様に、答えがない課題、問題だらけ。これは、最近だけの事象ではなく、昔から続いてきた事象ではないだろうか。
栄枯盛衰、過去に幾多の国々が栄え、そして滅びていった様に、何かの判断ミスや、途中で判断を変更する必要があったのに、判断の変更が出来なかったために、衰えていくことがあると思う。
環境問題や、前職で携わった、農薬や、化学肥料をできるだけ使わない農産物を流通させることについても、長く携われば携わるほど、多方面から物事を見ることが出来る様になる。

例えば環境問題で、昨年はプラスチックのリサイクルが話題に上り、ストローが紙製に変わったり、飲み口の工夫で廃止されたりした。翻ってみると、ストローはずっと昔からあったのだ。
苺(ストロベリー)の語源である、ストローベリーのストローは、麦わらである。麦わらは中が中空で、現在のストローとして使われていた。その後、紙製のストローが開発され、現在のプラスチック製のストローに至る。
プラスチックストローと、紙ストローと、人間が生存していくために地球環境へ与える負担は、どちらを使用することの方が大きいのだろうか。
プラスチックスとローを使用を控えると、石油の使用量が抑えられ、マイクロプラスチックによる海洋汚染も抑えられるだろう。そして、プラスチックを燃やすことで排出されるCO2も押さえられるだろう。
紙ストローの使用を控えると、伐採される木の本数は抑えられ、マイクロプラスチックによる海洋汚染は関係ない、排出されるCO2も押さえられるだろう。
いずれも、どのような原料確保から、製造工程を経由して、廃棄、分解される釜で分からないと、何とも言えない。

瓶と、ペットボトルの場合、どちらがトータルエネルギーコストが低いのか、重たい瓶を運び、リユースの時は大量の熱湯で消毒するのと、軽量のペットボトルをリサイクルすることによって、再生ペットボトルにするのとではどちらが環境負荷が少ないのか。それが、瓶や、ペット素材の工場からの距離によって変わりはしないのか。

レジ袋も一律無くすことではなく、ゴミ回収用に利用できる袋にすれば、利権など関係なしで考えると、わざわざゴミ回収袋を販売しないで済むし、ゴミ回収袋として販売すれば、一石二鳥である。
ゴミ袋が45リットルの必要は無く、小さくても良いと思うし、知町村の境目の販売店の場合どうするのかなどというのであれば、マイナンバーカードを利用したらどうだろうか。個人的には国民総背番号制度には賛成である。税金もきちんと納めているし、インターネットでもバンバン買い物をしている、というよりもほぼクレジットカードで決済をしているので、我が家の買い物履歴はほぼ筒抜けである。

話は少し飛んでしまったが、答えがYes,Noだけではなく、ここからはYesだけどここまではNo、なぜなら○○だから。時代が経過すると、その答えも変わる事もある、ということが必要なんだと思う。
そのためには、しっかり情報を集め、考え、判断する。その時点での正解と思える判断をしたのだから、おかしかったら修正するしかないのだ。

個人的な話になるが、レジ袋はできるだけもらわないようにしている。もらうときは、家のゴミ捨て様に使える大きさのものがもらえる様に、たまにもらってくるようにしている。毎回のゴミ出しに45リットルの袋は無駄に大きいのだ。

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