未分類

オランダの農業について

このブログを書き始めたことも要員の一つだが、5月半ばにヨーロッパに農業と、マーケット視察に行こうと、準備を進めていたのだが、分け合って全てキャンセルすることとなった。そこで、集めていた情報をここで共有させて頂く。
まずは、オランダの農業像をとらえるために、日本と比較してみます。合わせて、隣国も見ていきます。

  種目

日本

オランダ ドイツ

フランス

  オーガニック割合(%)

0.2

2.5 6.2

3.8

面積(万ha) 国土全体

3,780

415 3,572

5,491

2012年 農耕地以外

3,325

230 1,906

2,607

農用地

455

184 1,666

2,884

耕地

425

101 1,183

1,829

永年作物地

30

4 20

100

  永年採草・放牧地

0

80 463

955

ご存じの通り、オランダの耕地面積は日本よりは小さいのですが、永年採草・放牧地の面積は確保されています。またオーガニック作物は栽培できないだろうと思っていたのですが、それなりに消費はされています。生鮮、畜産、コスメ?何かは見てきてください。
 
数字の見方を変えてみましょう。 割合や、一人当たりの面積で 見てみると、違った世界が 見えてきます。

  種目

日本

オランダ ドイツ

フランス

  オーガニック割合(%)

0.2

2.5 6.2

3.8

比率(%) 国土全体

100.0

100.0 100.0

100.0

2012年 農用地

12.0

44.4 46.7

52.5

農耕地以外

88.0

55.6 53.3

47.5

耕地

11.2

24.4 33.1

33.3

永年作物地

0.8

0.9 0.6

1.8

  永年採草・放牧地

19.2

13.0

17.4

耕地面積を全国土面積と比較してみると、欧州の3カ国は似通っているのですが、日本は地形、食文化の違いがあるためか、大きく異なっています。
 

  種目 日本 オランダ ドイツ フランス
  オーガニック割合(%)

0.2

2.5 6.2

3.8

1人当 国土全体

3.01

2.52 4.37

8.82

面積 農用地

0.36

1.12 2.04

4.63

(反) 耕地

0.34

0.61 1.45

2.94

永年作物地

0.02

0.02 0.02

0.16

  永年採草・放牧地

0.49 0.57

1.53

さらに、1人当たりの面積に変換してみます。ここでの数値は単位が一挙に実感のわく反になります。日本では青果物の実際の供給率は60〜70%であることから考えると、単純計算で一人当たり約5畝の面積があると、野菜は供給できることになります。オランダはその数値を超えています。さらに、生産効率が良ければ・・・。
 
違った数字を見てみると

  Japan
(日本)
  Netherlands
(オランダ)
  比較
品目 Production
(生産)1000t
Yield
反収(kg/ha)
Production
(生産)1000t
Yield
反収(kg/ha)
生産 反収
Potatoes(じゃがいも) 2,456,000 313,665 7,100,258 456,602 289% 146%
Sugar beet(甜菜) 3,567,000 621,429 6,821,774 908,431 191% 146%
Onions, dry(玉ねぎ) 1,169,000 462,055 1,379,000 456,638 118% 99%
Wheat(小麦) 852,400 40,094 1,304,054 91,698 153% 229%
Tomatoes(トマト) 739,900 611,488 900,000 5,056,180 122% 827%
Carrots and turnips(人参、かぶ) 633,200 344,130 548,000 600,482 87% 174%
Cucumbers and gherkins(キュウリ) 548,800 494,414 440,000 7,357,860 80% 1488%
Apples(りんご) 816,300 220,027 353,000 449,739 43% 204%
Pears(梨) 295,100 206,364 349,000 405,672 118% 197%
Chillies and peppers, green(ピーマン、パプリカ) 145,300 437,651 340,000 2,833,333 234% 647%

オランダの耕地面積は日本の4分の1程度ですが、上の表を見ると、主要生産目TOP10に置いては、玉ねぎを除いて日本の反収を遙かに上回る実績を上げている事が確認できます。
イニシャルコストが日本と同じとするならば、この数字を見ると収益性が大きく違う、または販売価格において大きな弾力性を持たせることが出来ることは分かって頂けると思います。
今回は、表だらけになっていますが、実は次のレポート(PDF) をそのまま貼り付けることが出来なかったので、コピペできるところだけをコピペしたためです。読みやすいレポートは以下をご覧頂ければありがたいです。
オランダの農業
 
 

コメントを残す