安心、安全な食品業界に、大きな流れの情報が飛び込んできた。
昨年の、大地を守る会と、オイシックスの業務統合に続いて、本日2018年1月30日、オイシックスドット大地が、らでぃっしゅぼーやを子会社化するのだ。
2012年1月30日にらでぃっしゅぼーやがdocomoに、インフラ企業との相乗効果を期待され、69億円で買収され、6年経過した本日、10億円で完全子会社化するとの発表である。
実は、子会社化される企業は、明日まで私が所属する企業なので、何も書くことは出来ないが、それよりも何よりも以前から考えてきたことを幾つか記したい。
今回、上で記した3つの企業は、業界ではそこそこ名前は知られているが、実は食品売上規模としては、一般量販店の規模と比較すると1ブランドは約10店舗規模のスーパーマーケットチェーンとほぼ同じなのである。
と聞くと、え、そんな物なの?なのか、そんな大きいの?のどちらの反応が返ってくるのか分からないが、それぞれの営業エリアを考えてみると、物流効率は非常に悪いのである。
その代わりに、品質の良い物を目利きし選び、上から目線で失礼だが、取引先にも時には指導も行い良い商品開発を行い、継続的に生産活動ができる様にしていくのである。
が、いかんせん効率の面で行くと、どうしても量販店に負けてしまうのである。
そのように、良い商品を作ることができる様になってきた生産者、メーカーが生産量を増やしていくと、上記の流通だけでは販売しきることが出来ずに、一般の流通にも販売する事になってくる。となると、一般流通は物流を効率的に行う事が出来るため、安価にお客様に提供できる事になる。
個々の会社で物流を非効率に行っている意味は無いのです。
そうなると、必然的に物流は集めて行う方が良くなっていきます。
日本の場合、それが中央市場であり、卸であったりしたのですが、これらが過去のしがらみによって、効率化できなかったために、市場外流通と言われる流通が出てきて、現在市場法について審議されています。が、人不足と言われている昨今、それよりも前から分かっている人は物流効率を上げることが必要だと考えていました。
この3社の吸収合併で波乱を呼ぶこともあると思いますが、それよりももう少し視点を高く持ち、本当の問題点は何なのかと考え、話して行ければと思います。
過去記事リンク
2012年1月30日 docomoによる買収
2018年1月30日 オイシックスドット大地による完全子会社化
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